倹約と吝嗇とは、心入り二筋に分かれたり、わきまえ知るべきなり。
先ず倹約とは、身に美服を飾らず、口に旨食を好まず、身を勤め、家を治め人に不実をせず世間の義理を欠かぬをいうなり。
吝嗇とは、わが身のために金銭を貪り、人のそしりを顧みず、ひたすら宝を積み、一家親族にも無心がましき人へは往来せず、施しの心なきをいうなり。
この二つは似たるようにして大分の違いあり。
倹約と吝嗇とは、心入り二筋に分かれたり、わきまえ知るべきなり。
先ず倹約とは、身に美服を飾らず、口に旨食を好まず、身を勤め、家を治め人に不実をせず世間の義理を欠かぬをいうなり。
吝嗇とは、わが身のために金銭を貪り、人のそしりを顧みず、ひたすら宝を積み、一家親族にも無心がましき人へは往来せず、施しの心なきをいうなり。
この二つは似たるようにして大分の違いあり。