商いの道

商いの道は、金銀を以って物を買いとり、利倍をかけて売ることのみをいうにあらず。

天下の財物を通じ、国家の用を達するを、真の商人というなり。

末代の町人、手黒を以って人の目をくらまし、すめ買い(買占め)しめ売り(売り惜しみ)の類、これみな天下の毒蛇なり。

もし幸いありて富を得たりというとも、浮める夢のごとくにて、久しかるべからず。

謀計は眼前の利潤たりといえども、必ず神明の罰あらん。

(町人曩より)

 

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