菜根譚(197引用)
『倹約はたしかに美徳ではあるが、度を過ごすとけちになり、卑しくなって、かえって正道を損なう結果になる。
また、謙譲は良い行為ではあるが度をすごすとばかていねいになり、慎みすぎて卑屈になって、たいてい何かこんたんのある心から出ている。』
「分相応・不相応」 解説:脇屋
千円しかないのに、千円以上の物をほしがる。これが「分不相応」の「度」が過 ぎるということである。
『分限を知れ』という戒めがある。自分の限界を知ることは、重要なことである。
事業であれば、経営能力の限界点、それを補うのは側近の人材である。次に財力の限界点、それを補うのは銀行などの経済関係の信用度である。また、事業の拡大は、対外的な人脈及び社員も含めて数よりもその質である。ゆめゆめ、自分ひとりの能力を過度すると失敗となる。