六中観

六中観(安岡正篤著書より)

1、忙中閑あり
1、苦中楽あり
1、死中活あり
1、壺中天あり
1、意中人あり
1、腹中書あり

 

※脇屋解説(今月はこの解説をします)

 

1、死中活あり(しちゅうかつあり)

「死角」という言葉がありますが、死角というのは、例えば、車のバックミラーを見るとき、目に写らない角度があるように、その範囲を「死角」と言います。だから、振り向いたりして、自分の目でしっかり確かめないで、バックミラーばかり当てにしていると大きな事故につながったりします。

このことを「死中に活あり」を当てはめて考えますと、バックミラばかり当てにしていると「事故」という危険な問題がはらんでいますが、自分の目で確認をするという行為を加えることで事故を未然に防ぐことができます。この「目で現実を確かめる」という行為が『活』であります。

『活』というのはこのように、人からは見えないところで「どれだけの努力をしているか」ということであります。人から見て「どうにもならない」と思っていることが、「どうにかなる」のは、人の目には見えないところでの努力という行為が、いざというときに「活力」となって顕現するわけです。

財力でもお金を貯めていることが、いざというときの『活力』になるのであります。

 

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