随筆

10月12日(日)滋賀県の信楽町で商工会が主催する「しがらき陶器まつり」が催されていたので行ってみた。十年ぐらい前には陶器を物色によく陶器の町信楽に行ったものであるが、その頃は、奈良経由で山越えをして信楽に着くには二時間をかけて行ったことを想い出す。

しかし、今年の2月23日に新名神高速道路が開通し、名神高速道路の草津JCTから東名阪自動車道の亀山JCTに通じた。その中間に信楽インターがある。ここで下車すると信楽の陶器の中心まで10分もあれば着く。大阪からでも一時間もあれば行けるので便利になった。

この陶器まつりに出品している知人がいるので行くことにしたのである。村上さんという女性で十年前には、デザインやキャラクターを作成していたのだが、ある日突然、信楽に弟子入りして陶器を学ぶと言い出して信楽に行ってしまった。

その村上さんが十月の初めに当所を訪れた。その折に彼女が焼いたという陶器を頂き、話によると独立して「羅工房」を開設するということであり、そうした理由もあって、お祝いをかねて出店している「羅工房」を訪れたのである。

この日は彼女の作品が並べられて販売されていた。作品には小鉢物的な小さな陶器が多く、大きな陶器は作成していないようであった。少し買い求めてが、彼女は気づかいをして値引きをするといいだした。「そんなことは、いいよ、いいよ」、「いえ、いえ、遠いところを来て頂いたから」と押し問答して結局値引きしてもらうことになった。それからしばらくは、他店の陶器を楽しみながら数時間を過ごして帰路についた。

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