今月心がけ

五月の心がけ

五月の干支は、己巳(つちのと・み)である。

「己は、紀(すじみち)である。物が始めて成就した時には、そこにすじめがある。」と五行大義にあり、また鄭玄は「戊とは茂ることであり、己とは、起こることである。万物はみな枝葉を繁茂させ、その中で、特に秀でたものは、抑えられていても起き上がることを言うのである」と解説しています。

「巳は、巳(やめる)である。もとの体がここで洗い去られ、すでに竟(おわ)ってしまうのである。 また「巳は起(おこる)である。ものがこの時になってみなことごとく起こるのである」と三礼義宗にある。

この上記の中で先に理解してほしい言葉がある。上二行目に、「竟」(おわる)という字があるが、この意味は単に終わってしまった。ということではなく、春夏秋冬の四季のように春がおわっても夏に向かい…また春が来るといった循環性の内容であることを理解をしてください。

さて、五月の心得ですが、今の社会情勢から考えてみたいと思いますが、日本は今年は  のマイナス成長率である発表され、米国や欧州各国から比べて、一番悪い状況のようです。このことに世界の評論家は、日本は独自の政策をもっていないからだと……独自性がないというか、独立性がないというか、このように思われているのが現状のようであります。

 政治、経済、企業、個人も、それぞれの立場に立って五月にやらなければならないことは、五月で、今抱えている問題のすべては竟(おわ)ることです。竟(おわ)る前に、ムダなこと、ムリなこと、ムラを無くして整理整頓することが重要です。五月中にこうして、植木でいうなら、時が来たらムダな枝葉を切り払うように、「今その時」が来たのです。そして、次へと大きく飛躍できる思考・計画・実施へと連携し自然の気流に循環しなければなりません。

人力には限界があり、究極は天地の理法によって社会は動かされていることを自覚することが大事でしょう。
 
 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA