六月の心がけ

 “毎日同じことを繰返すのは  それがたやすいようで  難所なのである ”        脇屋よしすけ

 

六月の干支は、庚午(かのえ・うま)であります。「庚」(こう)には三つの意味があります。

第一は、「継承と継続」ということで、

第二は、「償う」という意味であります。

第三には、“庚は更なりで物事を変更する”と易経にあり、即ち、「更新」という意味であります。

このように庚には三つの意味をもっています。

 

庚について易経を読んで、もう少し詳しく説明をいたしますと、『巽の九五に』「中道を守っていれば後悔することなく、何事もうまくゆかないことはない。初はよくなくても、終りは必ずよく収まるのである。」と教えられています。

その方法として『先庚三日、後庚三日、吉』を教えています。その意味は、例えば今日が6月5日とし、その5日を中心として6月2日が先の三日前にあたり、6月8日が後の三日後にあたります。物事を実行する場合は、実施する日を中心として、その前後についてよく研究協議して事を進めるのが大事であると教えられています。このことことを『先庚三日、後庚三日、吉』といいます。

私が二十年前から開発し教えている3・7・10の波動はこのことであります。

スレートのに考えますと、5日に事を起こすときは、三日後の8日目は大丈夫か、七日後の11日目はどうなのかを検討し、更に、初から数えて十日目の14日は大丈夫か、と、慎重に事を進めます。これが『先庚三日、後庚三日吉』であり「中道」の進め方であります。

更に拡大解釈をして、三ヵ月後、七ヶ月後、十ヵ月後と、応用してゆきます。更に、三年後、七年後、十年後と大計を立てることになります。

この小計・中計・大計を達成させるには、最初の十日間の計画行動が最も大事になります。スポーツでも基礎が確りしていないと大きな成長は望めないように、何ごとも最初が肝心であります。

六月は、是非この3・7・10の十日間の行動に重点をおいて実行して下さい。その十日間を積み重ねることができれば、まずは三ヵ月後に「良かった」という答えが得られます。更に十ヵ月後は「本当に良かった」と実感できます。また、付加価値として先見性も育つて行くことになります。

 

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