随筆

例年のように理髪店の前にある土地に遅咲きの朝顔の苗が植えられた。いつもながら、この朝顔は本当に咲くのかなーと思っていたら九月過ぎから次から次と咲き出すといった変りものの朝顔である。

私が思っているのは、一般的に朝顔が咲くのは八月という思いが子供の時から強いから、九月から咲くのは……と想っているからである。この写真は七月の初に撮ったもので今はこの十倍ぐらいに枝葉が茂り上段の紐に絡みついて横に長く延びている。

ここのところ梅雨も上がり、毎日の気温が33度から35度とうだるような暑さである。子供たちも二十日から夏休みに入り海を楽しむ季節になったが、昨日は悲しいことに13人の子供たちが池や海で亡くなったニュースが流れた。将来のある子供たちを大人は確りと管理責任があることを忘れてはならない。

朝顔もこの灼熱の太陽の光を恵みに変えて、これから毎日少しづつ成長を遂げてゆくのである。毎朝、この朝顔と「おはよう」と挨拶を交わしながら今朝はここまで延びたね…と思うとつい笑みがこぼれる思いである。そんなことを思っているのは私だけではない、通りすがりの人が立ち止って見ている人がいる。きっと、私と同じようなことを考えているに違いないと思うと、また、フフと笑わずにはいられない気がする。

朝顔の成長をもっと気にしている人がいる。その人は理髪店のオーナーとスタッフである。ジョウロに水を入れて朝顔に毎朝水を与えている姿を見るからだ。彼女達はどんなに花の咲く日を待っていることであろう。丁度、恋人を待つように…。

 

育成

2009年4月8日
「思いやり…」「思いやり」とは、相手の立場に立って考えることが出来る吸収力です。思いやりのある人というのは、その人の傍にいるだけでも安心感があり温かさを感じます。「思いやり」は同情心と趣がちがいます。…

菜根譚

2009年4月8日
(中国古典・菜根譚193)『山が高くて険しい場所には草木は生えないが、しかし谷川のめぐる低い所には、草木がむらがり生えている。水の流れの激しい場所には魚類は住みつかないが、しかし水のよどむ深みには、魚類…

コメント

2009年4月7日
「運命は自分でつくる」人それぞれに運命は一応定められている。…というのは生れたときのことであります。例えば、生れながらにして○○社長の息子である。…このことは誰も取って変わることが出来ない事実であり、この…

学習とは

2008年7月10日
「学習」とは、広辞苑に、学習は「学修」と同じ意味と解釈されています。学修とは、学んだことを修得することです。それには、学んだことは、すぐ実行して身に修める努力が必要です。多くの道理を知っても、実行しな…

商道(2)利益

2008年7月10日
淮南子『詮言訓』に「事業は衆民と共同でなされるもので、功績は時勢とともに完遂するものである」とありますが、事業というものは一人で成り立つものではなく、色々な専門的技術をもった人たちが寄り集まって成り立…

商道(1)力量

2008年7月10日
トップの力量物事が上手くいくか、いかないかは、トップの力量にかかっています。トップが、事業に対する本質と方法論[道理]と正しい行動を正確に弁えていないと、事業はいつも不安な状態になります。 最近あっ…

商道とは

2008年7月10日
商いの意味を広辞苑でみると、「あき」は秋で、農民の間で収穫物・織物などを交換する商業が秋に行われたから、そのことを「商」、即ち、「あきない」といったようです。今でいう「商売」であります。 商いの始まり…

人道(2)教化

2008年7月10日
「教化」(教え従わせて感化させる) 淮南子『主術訓』に「民は上の言葉によらず、行いにより教化される。」とあります。 言葉だけで人を真に感化させることはできません。人は、正しい行動を観て、それに従い共感…

人道(1)修身

2008年7月10日
「修身」(実践して修める)淮南子『謬称訓』(びゅうしょう)「近く(一身の修養)をす[捨てる]ておいて、遠く[人民の治化]をもとめても、先はまっ暗だ」とあります。自分が改善できていないのに、人々が自分に従っ…
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